特集記事(医学科?医科栄養学科?保健学科)

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濱本医学国際交流基金への寄附に伴う紺綬褒章伝達について

 皇冠比分网_皇冠体育投注-【长期稳定直播】6年5月31日(金)、西岡安彦医学部長が医学分野の国際交流支援のために多額の寄附をされた濱本恒男様(昭和52年3月医学部卒)を訪問し、皇冠比分网_皇冠体育投注-【长期稳定直播】6年1月に受章された紺綬褒章の伝達を執り行いました。
 西岡医学部長から濱本様へ章記及び木杯が手渡されるとともに、改めて本学からの感謝の意を表するために感謝状を贈呈しました。
 濱本様におかれましては、これまでも本学の教育?研究の発展において多大なる貢献をいただいており、本学寄附において4回目の紺綬褒章の受章となりました。
 今回いただいた寄附により、濱本医学国際交流基金を設立し、医学を修養する学生及び若手研究者の国際交流の支援及び医学分野でグローバルに活躍できる人材の育成に活用させていただきます。

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モンゴル国立医科大学訪問団の来学について

 皇冠比分网_皇冠体育投注-【长期稳定直播】6年6月3日(月)、本学との学術交流協定校であるモンゴル国立医科大学のダムディンドルジ?ボールドバータル学長を団長とする訪問団が、蔵本キャンパスを訪問され、各学部やセンターの教育?研究施設を視察後、モンゴル出身留学生等との懇談会が開催されました。2006年から毎年、モンゴル国立医科大学と徳島大学との間で、医学部学生の相互交流を継続しています。これまでに、モンゴル国立医科大学から留学した本学の卒業生は44名を数え、現在も13名が大学院に在学しています。懇談会ではモンゴル出身留学生の研究発表があり、ダムディンドルジ学長から学生に向けて激励の言葉をいただきました。
 今回の訪問により、今後の両大学の研究、教育分野における交流活動の活発化が期待されます。

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徳島大学医学部栄養学科創設60周年を迎えて

医科栄養学科副学科長(臨床食管理学分野 教授) 竹谷 豊
 徳島大学医学部医科栄養学科は、1964年5月1日に医学部栄養学科として設置されて以来、今年で60周年を迎えました。人間で言えば還暦となります。当時のことは、「徳島大学医学部栄養学科創設30周年記念誌」および「徳島大学医学部50年史」に詳しく記載されています。徳島大学医学部栄養学科は、全国で初めて設置された管理栄養士養成課程であるとともに、現在にあっても医学部に設置された唯一の課程です。重要なことは、学科制で良いとされた他大学と違い、医学科と同様の講座制に基づく高度な教育?研究体制で設置されたことです。充実したスタッフを有する講座制は、現在に至る栄養学研究を推進する原動力となり、多くの人材を輩出してきました。これを実現させたのは、当時の兒玉桂三学長のリーダーシップと関係者の多大なご尽力の賜です。兒玉先生は、栄養学の重要性を常に唱えておられた先生で、栄養学棟の玄関のレリーフにもある「食律生命」は、兒玉先生の書によるものであり、医科栄養学科の理念となっています(写真右内スライド)。時代は過ぎ、現代は過栄養による生活習慣病と低栄養によるやせや微量元素不足など「栄養不良の二重負荷」が問題となっています。現代においても栄養の重要性は変わらないどころか、さらに複雑?多様化しており、これらの諸問題に対応できる人材を育成すべく、2014年度には栄養学科から医科栄養学科に改組し、これまで以上に医学を基盤とした栄養学の教育?研究に取り組んでいます。
 さて、60周年記念の関連事業として、2024年2月の医学部創立80周年記念式典?祝賀会では、公益社団法人日本栄養士会代表理事会長の中村丁次先生(栄養学科5期生)に来賓祝辞をいただくとともに、栄養学連に阿波踊りを披露していただきました(写真左)。医学部80年史には、栄養学科創設60周年記念の項目を設け、中村丁次先生の他、武田英二名誉教授と宮本賢一名誉教授にご寄稿いただきました。また、本年は栄友会(医学部栄養学科?医科栄養学科同窓会)の第50回総会とこちらも記念すべき年を迎えており、7月13日(土)に総会と記念講演会が開催されました。記念講演会では、京都府立大学名誉教授の中坊幸弘先生(栄養学科1期生)、東日本支部長の青山敏明先生(大東カカオ株式会社顧問?栄養学科17期生)、関西支部長の桑波田雅士先生(京都府立大学教授?栄養学科26期生)、九州?山口県支部長の藤井康弘先生(元別府大学教授?栄養学科13期生)にご講演いただきました(写真右)。多くの卒業生や現職員?在学生も参加していただき、講演会終了後の懇親会でも旧交を温めることができました。これらの行事の開催にご尽力いただきました皆様に厚く御礼申し上げます。
 医科栄養学科は、これまでに2,767名の卒業生を輩出してきました。大学院では修士の学位授与者が986名、博士の学位授与者は406名で、我が国の栄養を称する博士学位授与者の半数近くを占めています。また、管理栄養士養成課程を中心に150名を超える教授を輩出してきました。近年では、大学院に2007年度から全国で唯一のがん専門の管理栄養士を目指す臨床腫瘍栄養学コースが、2023年度からはこちらも全国で唯一の宇宙栄養学コースがそれぞれ設置され、ユニークな人材育成が行われています。また、メタボローム解析室の設置(2015年度から)、宇宙医学?栄養学研究センターの設置(2018年度から)、日亜化学工業株式会社との共同研究講座「微生物防除研究分野」の設置(2022年度から)、ムーンショット型農林水産研究開発事業の採択など次世代につながる研究が展開されています。学生の皆さんには、このような歴史と環境の下で新しい栄養学の開拓にチャレンジしていただきたいと思います。

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(写真左)医学部創立80周年記念祝賀会での栄養学連による阿波踊り (写真右)第50回栄友会総会?学術講演会での中坊幸弘先生による講演

第77回(皇冠比分网_皇冠体育投注-【长期稳定直播】6年度)診療放射線技師国家試験を受験する学生の出願に伴う実技研修の開催事業について

放射線治療学分野 助教 佐々木 幹治
 診療放射線技師国家試験を受験する者の出願に伴う厚生労働大臣が指定する研修の準備を実施する事業である。本事業は、皇冠比分网_皇冠体育投注-【长期稳定直播】5年度の医歯薬学研究部長裁量経費に係る事業として助成を受けた。
 皇冠比分网_皇冠体育投注-【长期稳定直播】3年7月9日医政発0709第7号「臨床検査技師等に関する法律施行令の一部を改正する政令等の公布について」が厚生労働省医政局長より発出された。また、医師についての時間外労働の上限規制の適用開始が皇冠比分网_皇冠体育投注-【长期稳定直播】6年4月1日から開始された。このような背景から、診療放射線技師及び臨床検査技師の業務範囲が拡大されることとなった。当該業務を実施するには、予め、厚生労働大臣が指定する研修を受けなければならない。厚生労働大臣から指定された研修は、公益社団法人日本診療放射線技師会による研修(厚生労働大臣告示第273号)である。当該研修の受講は、既卒の免許取得者のみならず養成校の学生にも必須とされており、皇冠比分网_皇冠体育投注-【长期稳定直播】3年度までに診療放射線技師養成課程の履修を開始し、皇冠比分网_皇冠体育投注-【长期稳定直播】6年度に国家試験を受験する学生は、受験の出願にあたり、予め、厚生労働大臣が指定する研修を受ける必要がある。この理由は、皇冠比分网_皇冠体育投注-【长期稳定直播】6年度に国家試験を受験する学生(皇冠比分网_皇冠体育投注-【长期稳定直播】3年度入学者)は、診療放射線技師では後述する5項目の行為の学修内容が現行カリキュラムの養成指定規則には含まれていないためである。
 診療放射線技師の業務範囲として拡大された5行為を以下に示す。(1)核医学検査のために静脈路に放射性医薬品を投与するための装置を接続する行為、当該放射性医薬品を投与するために当該装置を操作する行為並びに当該放射性医薬品の投与が終了した後に抜針及び止血を行う行為(2)静脈路に造影剤注入装置を接続する際に静脈路を確保する行為(3)動脈路に造影剤注入装置を接続する行為及び造影剤を投与するために当該造影剤注入装置を操作する行為(4)下部消化管検査のために肛門に挿入したカテーテルから注入した造影剤及び空気を吸引する行為(5)上部消化管検査のために鼻腔に挿入されたカテーテルから造影剤を注入する行為及び当該造影剤の注入が終了した後に当該カテーテルを抜去する行為である。
 上記の業務拡大の研修内容及び時間数は、「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律附則第十三条第一項の規定に基づき厚生労働大臣が指定する研修」で決定されており、代替内容及び研修時間の変更は不可である。本事業は、第77回(皇冠比分网_皇冠体育投注-【长期稳定直播】6年度)の診療放射線技師国家試験を受験予定である40名に対して準備した。
 現在までに、本事業による研修の準備によって、本学の教職員は、新カリキュラムに対応した持続可能な学生指導と運営体制を確立することができたため、教育の質を向上させることができた。

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