【日時】平成28年6月29日(水)10:00~11:00
【場所】(常三島)授業研究インテリジェントラボ
【参加対象】本学教職員
【授業実施報告者】大学院生物資源産業学研究部 講師 山田久嗣 先生
【授業名】「生物工学実験1」 (受講学生:工学部生物工学科2年生65名)
【内容】
6月24(金)12:50~15:00に授業参観した、山田先生の授業について,授業研究会を実施しました。この授業は,ペプチド甘味料であるアスパルテームの合成実験を通して、有機合成化学実験の基本操作と手法を修得するのが目的です。当日の授業は、アスパルテームの甘味度試験がテーマで、次の2つの目標がありました。1.合成、精製したアスパルテームとスクロース溶液の甘味度を比較し、閾値を算出する、2.算出した閾値から、アスパルテームの合成、精製について考察する。受講生は、実習書によって実験の事前の予習ができていることを前提に、当日の実験の概要と手順や注意点の講義を受け、グループで実験を行った後、実験結果報告していました。
授業研究会では、授業映像や学生による授業アンケートから授業を振り返りました。アンケートからは、「黒板やホワイトボードがあちこちにあって見にくい」とか「計測機器の順番待ちが長い」という要望がありましたが、これは実験室が狭い上、65名が一斉に実験するので抜本的に改善するのは難しいようです。また「考察が難しい」とか「考察のヒントが欲しい」とかの意見に対しては、山田先生は実験で大事なのは、仮説通りの結果を出すことではなく、どうしてそうなったのかを考えることが大事なので、できるだけ学生に自分達で考えさせるようにしていることを強調されました。また、この授業の評価は、最後の回のグループ別プレゼンテーションでグループ別評価を行い、次の回のレポート提出で個人別評価を行うという工夫をして、複数評価が実践されています。受講学生全体の意見は、楽しく実験を行っています、というのがほとんどでした。
主催:徳島大学FD委員会
共催:徳島大学生物資源産業学部FD委員会