平成26年度徳島大学FD推進プログラム実施計画

1.基本方針
平成26年度全学FD推進プログラムにおいては教育改革を進め,学修成果の可視化を含めた教育の質保証のための新たな教育システム構築を目指した新規プログラムを実施する。また,これまで実施してきた全学FD推進プログラムの充実に努め,現場のニーズに合わせた支援を通して,本学の教育の質向上を目指す。徳島大学における全学FD推進プログラムでは,次の2.に示すプログラムを通して,学び合いの場(機会)を提供することにより,更なる教育の質向上と相互に高め合う文化の促進を重視している。

2.FD推進プログラムの実施計画
12年間の全学FD推進プログラムの実績を踏まえつつ,平成26年度より,次の3つの観点からFDを進める。その観点は,1)教育改革FD,2)教育力開発FD ,3)総括的なFDであり,それぞれ以下のa~eのFDプログラムがそれにあたる。特に,2)教育力開発FDは,「b.授業設計ワークショップ」,「c.授業コンサルテーション」,「d.ティーチング?ポートフォリオ作成ワークショップ」の3つが該当し,教育活動を行う上での重要な要素を理解することに加え,個々の実践的な教育活動を支援するプログラムとして連続的に提供するものである(教育力開発コース※)。

1)教育改革FD
a.質保証のための分野別ワークショップ
【概要】徳島大学の新たな教育システム構築のため,科目間関連の見直しや明確化する方法としてカリキュラムマップの作成や授業科目のナンバリング(記号?番号を振り,整理する)を行う。
【対象者】各学科等において上記の作業を行うことができる教務担当者
【開催時期】随時(作業が完了するまで定期的に開催する)
【場所】授業研究インテリジェントラボ等
【内容】各学科等の現状に合わせて実施する。

2)教育力開発FD
b.授業設計ワークショップ
【対象者】教育力開発コースの教員+各部局からの推薦者(助教及び教授),希望者,SPOD加盟校教員
【開催時期】平成26年6月28日(土),29日(日)(通いで2日間)
【場所】共通教育6号館201他
【内容】主に授業設計と教育技術に関する理論と実践を学ぶものであり,シラバスと授業計画の作成,模擬授業の体験を通して,日常的な教育改善のために相互に協力し学び合う相互研修である。FD委員会委員も講師,スタッフとして参加する。

c.授業コンサルテーション
【対象者】教育力開発コースの教員+各部局からの推薦者(助教及び教授),希望者
【開催時期】随時
【場所】各部局の会場,授業研究インテリジェントラボ等
【内容】授業改善のためのコンサルティングを行う。
方法としては,授業参観(映像撮影?学生アンケートを含む)を行い,それらのデータをもとに,なるべく早い時期に授業研究会を開催する。

d.ティーチング?ポートフォリオ作成ワークショップ
【対象者】教育力開発コースの教員+希望者,SPOD加盟校教員
【開催時期】平成27年3月(3日間)
【場所】共通教育6号館201他
【内容】自身の教育活動について振り返り記述した本文とその記述を裏づける資料(エヒ?テ?ンス)から成る教育業績に関する記録(ティーチング?ポートフォリオ)を作成する。ワークショップでは,参加教員(メンティー)にメンターが寄り添い,ティーチング?ポートフォリオを作成する。

※ 教育力開発コース
【主旨】b,c,dの3つのプログラムにおいては,それぞれ,授業設計,授業の実施?改善,教育活動を振り返り,自身の目標を明確にし,改善につなげるといった一連のプロセスを支援するためのものである。徳島大学においてはこれらの教育活動を重視している。
【概要】主に助教から講師,准教授昇任後1年以内の教員を対象に,「教育力開発FD」の3つのプログラムを連続的に提供するものである。dは,b,cを受講し,その後3年以内に受講することが望ましい。

3)総括的なFD
e.大学教育カンファレンス in 徳島
【対象者】学内外の教職員,学生,一般市民
【開催時期】12月~1月
【場所】大学開放実践センター等
【内容】これまでのFD活動の成果を検証し,FDネットワークを充実?発展させる機会となるよう,本学や他の高等教育機関で行なわれている教育実践の先駆的な取り組みを共有し,大学教育の質的向上に向けた努力の成果を確認する。

f.『大学教育研究ジャーナル 第12号』の発行
【時期】平成27年3月末

以上

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