この度、徳島大学の二川健教授とNIBNの坪山(笠岡)宜代前産官学連携研究センター災害栄養情報研究室長、現産官学連携研究センター客員研究員の2名で執筆したOpinion article(意見論文)が学術雑誌Natureに掲載されましたので報告します。その内容は以下のとおりです。
月での生活が急速に現実味を帯びつつある今、宇宙で長期間にわたり人々が食生活を送るための研究は喫緊の課題です。一方、地球上においては、2050年には世界人口が90億人に達すると予測されており、現在の動物性たんぱく質中心の供給体制では対応が難しいと懸念されています。つまり、宇宙における食料?栄養問題の解決策を提示することで、地球上の問題(災害など)の解決にも繋がります。意見論文では、宇宙と地球上で共通する栄養の取組について、主に4つのポイント「食料供給の維持」、「適切な栄養摂取」、「様々なたんぱく質源」、「食料を栽培するシステム」に焦点を当てて、その課題から最新の研究?社会実装までご紹介しています。
【プレスリリース】宇宙食は宇宙だけのものではない ~地球の食糧問題や新たな災害食?機能性食の開発に宇宙栄養学が道を拓く~ (PDF 162KB)