総合科学部の内藤直樹准教授が、国連食糧農業機関主催のウェビナーにて、日本の世界農業遺産サイト代表として報告をおこないました

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 総合科学部の内藤直樹准教授が2021年1月26日に、国連食糧農業機関(FAO: Food and Agriculture Organization of the United Nations)が主催するウェビナー「世界農業遺産と生態系回復」にて、日本の世界農業遺産サイト代表として報告をおこないました。
 このウェブセミナーでは、中国、日本、ペルー、モロッコ、スペイン、タンザニアの世界農業遺産登録地における資源の持続可能な利用や生態系サービスについての経験と課題が、各国の代表者によって報告されました。そのうえで、世界農業遺産が、国連環境計画(UNEP)による「国連生態系回復の10年(2021-2030)」の達成にいかに貢献しうるのかについての議論がおこなわれました。
 内藤准教授は、①人為的な介入によって形成される半自然草地等の二次的自然は生物多様性が豊かであること、②徳島静岡の世界農業遺産登録地にみられる半自然草地は生物多様性保全や高品質の農業生産のために重要な役割を果たしていること、③認証制度(静岡)や住民主体のボランタリーな活動(徳島)が半自然草地の維持や再生に貢献していることについて説明しました。
 また内藤准教授は、地域内外のさまざまな関係者とともに、トヨタ財団2020年度国内助成プログラムに採択された「雑穀と若者のつながりで豊かになる地域社会をつくる」プロジェクトを牽引し、世界農業遺産登録地の保全につとめています。このプロジェクトは、採択されたプロジェクトの中でもとくに注目を集めており、今後の展開が期待されています。
 

FAOウェビナー「世界農業遺産と生態系回復」動画(英語)
https://www.youtube.com/watch?v=5nPm0nz5oeI&feature=emb_logo

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ウェブで報告を行う内藤直樹准教授

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