徳島大学附属図書館が、未公開の貴重資料「近世古地図?絵図コレクション」のデジタル化、古地図のWEBサイトに英文を併記して発信するための費用を募るために、クラウドファンディングを開始します。
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1804年(文化元年)に伊能忠敬が江戸幕府に提出した「沿海地図」などの伊能図(副本)が、徳島大学附属図書館に保管されていることは大学内の人に言っても驚かれることがあります。知られていないのです。
その理由は、図書館がこうした貴重資料の保存や一般への公開といった役割を持っていることが知られていないから。さらに言えば、図書館のそういった役割や図書館そのものが重要視されていないから、かもしれません。
今、大学の附属図書館の予算は毎年どんどん削られていて、司書や職員の数も減ってきています。
このままでは、サービスが維持できず、図書館がただの「倉庫」になってしまいかねない状況です。
このような厳しい現状の中でも私たちは、図書館の役割を果たしていきたい、学術的に貴重な図書や資料を活用してもらいたいと思っています。
そうした想いのひとつとして、図書館が力を入れているのが、古地図のデジタルデータ化です。今回、クラウドファンディングを行うことによって、
1.徳島大学附属図書館が所蔵している貴重資料「近世古地図?絵図コレクション」について、未公開資料のデジタル化を進める。
2.当館が提供している古地図のWEBサイト「貴重資料高精細デジタルアーカイブ」に英文を併記し、グローバルに発信する。
を達成したいと考えています。
そうすることで、ネットから世界中誰でも徳島大学附属図書館が所蔵する古地図を見て利用することができます。これまで、「知る人ぞ知る」資料だったものが、多くの人の目に触れることで、思いも寄らない発見や新しい研究?成果物を生み出すこと。それが図書館の役割を果たすことで得られる大きな成果だと思っています。
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■挑戦者:徳島大学学術情報部図書情報課
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■挑戦期間::2019年2月1日(金曜日)~3月25日(月曜日)
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■クラウドファンディングサイト
https://otsucle.jp/cf/project/1825.html
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