徳島大学地域創生センターでは、徳島の伝統文化である人形浄瑠璃と最新技術をコラボレーションする、「伝統をメイク」プロジェクトの成果として、この度、自分たちでオリジナルの人形を作り、オリジナルの演目を演ずるための人形座「A.BA座」を立ち上げました。
そのことを記念して、11月19日に地域創生?国際交流会館5階フューチャーセンター『A.BA』において、現代を舞台とした、人形浄瑠璃の公演を行いました。
本公演では、「伝統をメイク」プロジェクトに当初から参画いただいている、勘緑氏と人形座「木偶舎」が人形遣いを行い、元チャットモンチーのメンバーで、作詞家?作曲家として活動されている高橋久美子氏が脚本を、作曲家であり音楽レーベル「Tenka TOKYO」を主宰されている平本正宏氏が音楽をそれぞれ担当しました。
公演当日は、フューチャーセンター『A.BA』に暗幕を巡らせるなどして、舞台装置を整え、「フューチャーシアター」として、本番を迎えました。
演目は、「バイトの女」、「テレビ男」及び「インスタ少女」の書き下ろし3部作で構成され、「伝統をメイク」プロジェクトにおいて3Dプリンターで作製した、傾城阿波の鳴門の「お鶴」の人形ほか、2体の人形を遣い、現代劇を演ずる斬新なものでした。
公演終了後は、勘緑氏、高橋氏、平本氏、本学大学院社会産業理工学研究部講師浮田浩行及び地域創生センター助教笹尾知世による、トークセッションも行われました。
約1時間半の公演でしたが、見に来ていただいた方から「人形浄瑠璃のイメージを変えた。」、「脚本と音楽、人形の動きの調和と一体感がすばらしかった。」等の嬉しい言葉をいただきました。
今後は、徳島大学の学生等が参加する「A.BA 座」でオリジナル台本による公演を行っていく予定です。
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「伝統をメイク」プロジェクトの概要説明
3Dプリンターで作製した人形「お鶴」の公演
演目 「インスタ少女」
3Dプリンターで作製した人形「お七」の公演
演目「バイトの女」
トークセッションの様子