文章や画像などを自動生成するAIを誰もが手軽に利用できる環境が急速に整いつつあります。こうした生成AIは、業務の効率化など、利便性の向上に寄与するとの期待が寄せられています。その一方で、個人情報の漏洩や著作権の侵害への懸念があります。そもそも生成AIとは何を意味するのか、どのようなものがあるかといった特徴把握や知識修得も大切です。
私たちが生成AIにどのように向かい合っていくべきであるかは、今後、学生の皆さんとともに慎重に議論を進めていくべき課題だと考えていますが、過渡期ともいえる現在においては、徳島大学として当面、下記の事項について注意を喚起します。
1.個人情報や機密情報を入力しない
生成AIへの入力によって、意図せず、個人情報や機密情報が流出する可能性があります。セキュリティ上の課題が存在していることも認識し、自分または他者の個人情報や、未公開の論文、研究内容等は入力しないように注意してください。
2.著作権を侵害しない
生成AIの出力は、他者の著作権を侵害している可能性があります。生成AIによる出力を安易に拡散しないよう十分に注意してください。
3.信憑性に問題があることを理解する
生成AIによって作成された内容には、不正確なものや矛盾するものなど誤解を招く表現が含まれていることが多々あります。正しい知識を得るには、信頼性の高い別の情報源をもとに確かめることが不可欠です。
4.不正行為の道具とはしない
課題レポート等の答案に生成AIの出力をあたかも自らの考えとして転載することは、正当な評価ができず、不正行為に当たると認定されることがあります。主体的に考え、自らの言葉で表現する力を培っていくことが皆さんの学力向上にプラスになると考えます。
生成AIの利用について疑問が生じた場合は、教員等に確認するようにしてください。