徳島大学INDIGO宣言
~深く輝く、未来を紡ぐ大学へ~
【はじめに】
世界はかつてない速度で変貌を続けており、超スマート社会Society5.0への期待が高まる一方で、少子高齢化の加速、自然環境の悪化や感染症の拡大など、多くの不安が未来に影を落としています。このような複雑で高度な課題の解決に必要とされる人材を育成し、徳島県に位置する高等教育機関としてのあるべき姿を展望するため、「INDIGO宣言」を策定しました。これは、徳島大学が育成する人物像や目指す方向性を、学内外に向けて示したものであり、徳島大学の学生や教職員が進むべき路を選択するとき、徳島大学がどこに向かうかを問われたとき、「INDIGO宣言」がその指針となります。
かつて阿波の藍(INDIGO)は、品質向上への誠実な取り組みにより日本全国を席巻し、徳島(阿波)は、全国有数の都市を有する地域として繁栄しました。深く輝く藍色は世界の人々に「ジャパンブルー」と称され、我が国を代表する色として愛されてきました。加えて、防虫性、耐候性、薬効など、藍は多様な機能で人々の生活を豊かにし、社会の発展に貢献してきました。
そんな藍の染色では、さまざまな物質が共生する藍甕(あいがめ)に生地を浸けてから外気にさらす工程を繰り返すことで、鮮やかな藍色があらわれます。これは徳島大学が目指す人材育成そのものです。多様なヒト、モノ、コトが行き交う中で学内外との交流を繰り返して人材が成長し、幅広い能力で社会に貢献する。本学はそのような学びの場でありたいと願います。
このような思いを込めた「INDIGO宣言」ですが、社会を取り巻く状況は時々刻々と変わり、より高次の夢が生まれる時代も来るはずです。その際は、臨機応変に宣言内容を再構築するべく、皆さまの建設的かつ徳島大学愛あふれるご意見を賜りますようお願い申し上げます。
【INDIGO宣言】
未来社会を照らす誠実で高潔な人格、地球規模の課題に立ち向かう斬新な発想と力強さ、この両者を身につけるための教育研究の場を提供し、社会の要請に応え続けます。
そして再び、ノーベル賞受賞者を輩出したいと願います。
性別、年齢、国籍、価値観などの多様性を前提に、誰も取り残すことなく受け入れて、学生や教職員の地力を最大限引き出せる大学運営を行います。
「地球視点で考え、徳島発で行動する」大学として世界との交流を進め、教育研究に関する成果や課題を学内外と共有することで知の融合反応を促進し、「深く輝く、未来を紡ぐ大学」を目指します。
【徳島大学のあるべき姿を象徴するキーワード】
Integrity(誠実さ)
Noble and Novel(高潔さと斬新さ)
Dynamism and Diversity(活力と多様性)
Inclusive(寛容)
Global(世界へ発信)
Open(開かれた徳島大学)
【徳島大学VISIONにおける5つの骨子】
【教育】 進取の気風の醸成と未来を切り拓く人材育成
【研究】 イノベーションを創出するプラットフォームの構築
【社会との共創】 地域の中核となり、世界の課題を解決する社会連携の推進
【医療】 高度、先進、全人的医療の提供と人間愛に溢れた医療人育成
【組織運営】 魅力と活力ある経営体としての大学へ
INDIGO宣言(英語版)はこちら